実は簡単?SIMロックやロック解除、注意点をわかりやすく解説

投稿日:2016年10月31日 更新日:


格安SIMの話になると必ず出てくるのが、この「SIMロック」という単語です。正直言ってこれ、わかりにくいというか、難しそうでなかなか調べる気にもなりませんよね。

私もスマホのことには疎かったので、SIMロックというのがどういうものか?つい最近まで知りませんでしたし、調べようとも思いませんでした。

しかし、これ、実はけっこう簡単なことなんです。そしてまた、知らないと損をする事柄でもあるのです。

SIMロックとは、ひとことで言えばau、docomo、SoftBankなどの「キャリア」が、顧客の流出を防ぐためにスマホに実装した機能です。

要は、auからdocomo、あるいはその逆というふうに、簡単に他社への乗り換えをされないようにする、嫌がらせのような機能がSIMロックなんですね。

auのスマホ+auのSIMカード→○
auのスマホ+docomoのSIMカード→×

スマホ(iPhone、android)には、一台にひとつ、SIMカードというものが挿入されています。

契約時に必ずその台に付属するもので、これがないとスマホをネットに接続することができません(Wi-Fi接続をした場合を除く)。電話をすることも不可能です。普通の携帯電話、スマホとして使うことができないのです。

今まで、たとえばauのスマホは、auのSIMカードを挿入しないとネットに接続できず、docomoやSoftBankのSIMカードを挿入しても使えませんでした。

つまりauの販売しているスマホをdocomoの提供しているSIMカードで動かす、あるいはdocomoのSIMカードをSoftBankのスマホに入れて動かす、などということはできなかったのです。

スマホ本体とSIMカードは、同じ会社のものでなければ、スマホを「ネット接続可能の電話」として使うことはできず、これこそが「SIMロック」と言われるものなのです。

これがユーザーにどのような影響を及ぼすのかというと、他者へ乗り換えるときにはスマホの本体もセットで買わなければならない、ということですね。

auのスマホをdocomoショップに持っていって、「これにSIMを入れて使いたいんですけど……」と言っても「無理です。うち(docomo)のスマホを買ってください」と断られるわけです。

したがって、他社へ乗り換えるには、何万円もするスマートフォン本体を買わなければならない、というのが今までの常識で、それこそが気軽に他社への乗り換え、機種変更ができない原因となっていました。

じゃあなぜSIMロックなんかかけるのかというと、先にも書きましたが、顧客が他社へ流出してしまうのを防ぐためです。

大手キャリア三社は、ほとんど談合状態にあったといってよく、いずれもスマホあるいはガラケーにSIMロックをかけることで、互いの領分を侵さないようにしていたのです。縄張りみたいなものですね。

SIMフリーが義務化された?


さて、これまでのガラケー、スマートフォンはSIMロックが掛けられているのが常識でした。しかし2015年5月から、SIMロックの解除が義務化されたのです。

これによって、たとえばauのスマートフォンをdocoomoのSIMカードで使う、あるいはその逆、というふうに、会社間の隔たりがなくなって、好きなときに好きな会社のスマホ、プランを利用できるようになったのです(ただし2年縛りは健在)。

しかし、SIMフリーのスマホ、あるいはSIMロック解除については、いくつか注意しなければならないことがあります。以下にまとめてみますので、必ずお読みになってください。

SIMフリー機種は新しいものだけ?

SIMロック解除が可能なSIMフリーのスマホ。実はこれ、まだあまり出回っていないのです。多くの人々は、今もSIMロックのかかったスマホを使っていることでしょう。

どうしてかといいますと、SIMフリーに対応しているスマートフォンは、SIMロック解除が義務化された2015年5月以降に発売されたモデルに限られているからです。

つまりもしあなたが最近、新しいスマートフォンに機種変更をしたのだとしても、それが2015年4月に発売されたものであったなら、SIMフリーではありません。キャリアはSIMロック解除を行う義務を負わないのです(ただし有料でSIMロック解除の手続きは可)。

これから機種変更を行う方は、できることなら2015年5月以降に発売されたものを選ぶようにしましょう。

SIMロック解除不要の場合も?

もしあなたが、キャリアのSIMカードを使用するのではなく、格安SIMの利用を目的としてSIMロック解除を考えているのなら、そもそもそれを行う必要がない可能性もあります。

なぜなら、格安SIMというのはauだったりdocomoだったりの回線を借りてやっているので、たとえばdocomo系の格安SIMなら、そのままdocomoのスマホで使うことができるからです。

au系の格安SIMなら、auのスマホでそのまま使うことができます。SIMロックを解除する必要はありません。

au系の格安SIM+SIMロック解除をしていないauスマホ=そのまま使える

という感じですね。なんだか話がややこしくなってきたぞ、と思われるかもしれませんが、まあ格安SIMにもau派、docomo派と派閥があって、そのどちらかに属していればSIMロック解除は必要ないと覚えておけばいいと思います。SIMロック解除済のスマホならどちらの系列のSIMも使えますけれどね。

ちなみに、その派閥とやらはどのようにして見分ければいいのかというと、「au系 格安SIM」というふうに検索すれば出てきます。

会社によっては、docomoプラン、auプランというふうに、キャリアごとにプランを用意していることもあります。最近話題のマイネオなんかがそれに当たりますね。

個人的にはau系列のUQ mobileがおすすめですが。

SoftBank系列の格安SIMは存在しない!?

まことに残念なことに、今のところSoftBank系列の格安SIMは存在しません。したがって、SoftBankの機種で格安SIMを使おうと思ったら、いちいちロックを解除しなければならないのです。

少々面倒ではありますが、インターネットから解除することができますので、試してみてください。もしわからなければ問い合わせ窓口に電話をしてみましょう。

2015年5月以降に発売されたスマホでも……

2015年5月以降に発売されたスマホは、SIMロック解除ができると述べました。しかしそれにはひとつ条件があって、各キャリアと契約を結んでから最低半年は経たないとSIMロックを解除することができないのです。つまり「うちで契約したんだからちょっとくらい使ってよ」ということですね。

ですから、キャリアでスマホを購入してからすぐにSIMロックを解除することはできないのです。

とはいえ、キャリアと契約すると違約金が発生することから、2年は使用する方が大半ですので、この点はあまり気にしなくてもいいのかもしれません。

解約後90日以内に申請しないと……

そしてもうひとつ、注意していただきたいことがあります。それは解約後に90日(docomoの場合は3ヶ月)経ってしまうと、SIMロック解除に対応してもらえなくなる、ということです。

ですから、たとえば、新しく買ったスマホを2年使って解約した、時間がなくSIMロックの解除手続きができずに、3ヶ月経ってしまった、こういう場合には、そのスマホのSIMロックを解除することはできなくなってしまうのです。

もっとも、先ほど述べましたように、docomoのスマホであれば、docomo系列の格安SIMを使用することができますので、解約後3ヶ月経ってしまったという方も、それほど悲観することはありません。

auの場合も同じです。SoftBankの場合は、基本的には新たに端末を購入しないと格安SIMは利用できない、ということになります。

しかし今はSIMロック解除済の中古端末は簡単に手に入りますし、どうにもならないということはないです。

格安SIMの会社がスマホを販売しているケースもありますから、自分がどういった状況にあるのかを把握して、最良の選択を見つけてください。

以上、格安SIMや、SIMロック解除などについてみてきました。実はそんなに難しいことではない、というのはお分かりいただけたと思います。

格安SIMは本当にお得ですので、キャリアからの乗り換えを検討されてはいかがでしょうか。

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