「月々のスマホ料金の支払いがキツい」
そんな皆さんには格安sim、格安スマホがおすすめです。大手キャリアから格安simに乗り換えれば、月々のスマホ料金を今の2分の1ほどに抑えることができます。
スマホ本体を買い替える必要もなく、所定の手続きを踏めば電話番号を変更する必要もないため、大変便利です。
「でも乗換とかよくわからない。手続きが面倒くさそう」
「通信速度が今より遅くなると嫌だし、中々乗換に踏み切れない」
そのような方も多いかもしれません。そこで当記事では、docomoユーザーの皆さんに向け、格安simへの乗換方法や、乗換にかかる費用、注意点などについてお話しいたします。
現在格安simへの乗換をご検討中の方は、ぜひ目を通してみてください。
au、docomoユーザーはコチラ
格安sim乗り換えマニュアル
docomoから格安simへの乗換方法は?費用はどれくらいかかる?
格安simへの乗換は、実はとても簡単にできます。乗換完了までにかかる期間は2日~1週間程度で、必要な手続きを行えば、今使っているスマホの電話番号を引き継ぐことも可能です。
まずは手順をざっくりと確認してみましょう。
①乗換先でも今のスマホを使う場合、SIMロックを解除する
②電話番号を引き継ぎたい場合、MNP予約番号を発行してもらう
③乗換先の格安simに契約申し込みを行う
④自宅にSIMカードが送られてくるので、それをスマホに挿入し、開通手続きを行う
乗換に初めて挑戦する方は「SIMロック解除」や「MNP予約番号」など、よくわからない単語が出てきて混乱してしまうかもしれませんが、こういった手続きは基本サポートに丸投げでOKですので、何も難しいことはありません。
基本的には、docomoのサポートやショップ店員の指示に従って手続きを行うだけで乗換ができます。
それでは①から④の項目について、個別にもう少し詳しく見ていきましょう。
①乗換先でも今のスマホを使う場合、SIMロックを解除する
まずは、スマートフォン本体についてです。格安simに乗り換える場合、今使っているスマホをそのまま使用するか、それとも新しい機種を購入するか選択することになります。
いずれの場合でも電話番号の引継ぎは可能ですが、スマホ本体を買い替える場合には、本体購入費用がかかりますのでご注意ください。
さて、今使っているスマートフォンを乗換先でも使用するには「SIMロックの解除」が必要となります。
SIMロックとは、特定の会社のSIMカードしか使用できないようにするシステムのこと。docomoの場合は、docomoが発行しているSIMカードしか使えません。
SIMカードはスマホの心臓ともいうべきもので、これが有効な状態でないと、インターネットや音声通話機能を使用することができないのです。
たとえば、SIMロックのかかっているdocomoのスマホに、格安スマホのSIMカードを挿入したとしても、スマホを使うことはできません。docomo以外の会社が提供するSIMカードが使用不可になっているからです。
逆に、SIMロック解除の済んでいるスマホであれば、格安スマホのSIMはもちろん、auやSoftbankのSIMを使うこともできます。
スマートフォンを乗換先でも不自由なく使用するためには、このSIMロックの解除が必須です。
SIMロック解除の方法は以下の3つとなっております。
・ドコモオンライン手続きから申し込む
・docomoのサポート(151)に電話をかけて解除を申し込む
・ドコモショップに出向き、解除を申し込む
※電話もしくはショップを利用した場合、3,000円の手数料がかかります
最も確実な方法はショップに足を運ぶことですが、今すぐにでも解除を行いたいという方にはオンライン手続きがおすすめです。
注意点としては、端末購入日から100日が経過していない機種や、ネットワーク利用制限のかかっている機種はSIMロック解除ができないということが挙げられます。
その辺りのことがよくわからないという方は、サポートに問い合わせ、利用状況の確認を行ってください。
②電話番号を引き継ぎたい場合、MNP予約番号を発行してもらう
乗換先でも今の電話番号を引き続き使用したい場合には、MNP予約番号を発行してもらわなければなりません。
MNP予約番号なしに格安simを契約してしまったり、キャリアとの契約をすでに終了させてしまっていたりする場合は、電話番号の引継ぎは行えません。必ず乗換前、解約前にMNP予約番号を発行してもらってください。
ではMNP予約番号を発行してもらうにはどうすれば良いのか?docomoの場合、方法は以下の3つとなります。
方法①:予約番号受付窓口(スマホ151、一般電話0120-800-000)に連絡し、発行を申請する
方法②:docomo公式サイトMy docomoにアクセスし発行手続きを行う
方法③:docomoショップで発行を申し込む
※予約番号の発行自体は無料、乗換完了時に2,000円の手数料が発生
このようにして予約番号を発行してもらったら、乗換の準備は完了です。後述するように、格安sim申込時にMNP予約番号を入力すれば、今の電話番号を乗換先でも使用することができるようになります。
ちなみに、この予約番号の発行のことを「MNP転出」、乗換先に予約番号を持って行くことを「MNP転入」と言いますので、ぜひ覚えておいてください。
予約番号に関する注意点としては、予約番号には有効期限があり、かつ電話番号の引継ぎには「申し込み時点で予約番号の有効期限が〇〇日以上余っていること」などの制限がつけられていることが挙げられます。
とはいえ、予約番号は無料で何度でも発行できるものですので、それほど心配する必要はないでしょう。有効期限が短くなってしまった場合には、新たに発行手続きを行ってください。
③乗換先の格安simに契約申し込みを行う
予約番号を発行してもらいましたら、次に乗換先の格安simへ契約申し込みを行います。
契約内容の入力画面に、MNP予約番号を入力するところがありますので、そこに番号を入力し申し込みを行えば、電話番号の引継ぎも完了します。
番号を引き継がない場合は空欄のまま送信してください。なお、スマホ本体を新たに購入する場合には、この段階で購入申し込みをすることになります。
MNP予約番号を使った乗換の場合、docomoの解約手続きは必要ありません。格安simに申し込みを行い、開通した時点で自動的にdocomoとの契約は解約扱いとなります。
ただし、docomoで購入したスマホ本体の代金の支払いが終わっていない場合には、docomoへの支払いが乗換後も継続する可能性があります。
契約状況等につきましては、docomoのサポートに問い合わせるか、My docomoを閲覧するかして確認してください。
また、格安simの申込はオンライン上で完結しますが、契約を締結するにあたっては身分証の提示による本人確認が必要となります。
運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をお手元にご用意ください。
④自宅にSIMカードが送られてくるので、それをスマホに挿入し、開通手続きを行う
最後に開通手続きについて。格安simを契約すると、後日自宅にSIMカードが送られてきます。まずはそのSIMカードをスマホ本体にセットしましょう。
SIMカードの差込口は、Androidの場合は電池パックの下、iPhoneの場合は本体側面のトレーとなっていることが多いです。iPhoneのSIMカード取り出しには専用のSIMピン(針)が必要となりますので、事前にご用意ください。
スマホにSIMカードをセットしましたら、説明書や公式サイトのサポートページの内容に従い、開通手続きを行います。
ここで行うのは「APN設定」というものなのですが、利用する格安simのネットワーク回線を見つけ、接続するだけの簡単な作業です。
スマートフォンのネットワーク設定画面を開くと、利用可能なネットワーク一覧が表示されているはずです。
その中から利用中の格安simのブランド名を選択し、公式サイトにて公開されているパスワードを入力すれば接続完了です。
利用可能なネットワーク一覧に現在利用中のブランドが表示されていない場合には、追加画面からAPN情報を入力する必要があります。操作のイメージとしては、スマホをWi-Fiに接続するのに近いでしょう。
接続するネットワークの名称やパスワードなど、必要な項目を入力すれば接続が完了します。
もし何かわからないことがありましたら、各社のサポートに問い合わせをしてみてください。APN設定は最初は戸惑うかもしれませんが、そんなに難しい作業ではありません。
オペレーターの説明を聞けば、すぐにやり方が分かるでしょう。
キャリアスマホから格安スマホへの乗換にかかる費用は?
キャリアスマホから格安スマホへの乗換費用は、スマホ本体を購入しないのであれば、10,000円未満になるケースがほとんどです。
一般的に、格安sim提供会社は契約事務手数料として3,000円程度を徴収しています。それにMNP転出入手数料とSIMロック解除を併せると大体9,000円くらいです。
現在ではdocomoの解約料は上限1,000円とされていますので、もし仮に解約のタイミングが悪かったとしても、乗換費用は10,000円程度でしょう。
この乗換費用は、SIMロック解除を自身で行うなどの工夫をすることにより、安くすることも可能です。
docomoの場合、先述した通りMy docomoでSIMロック解除を行うと手数料が発生しませんので、乗換費用が6,000円~7,000円程度となります。
ではスマートフォン本体を購入する場合はどうかというと、購入する機種にもよりますが、Androidなら上記金額に10,000円~20,000円程度を上乗せするイメージです。
iPhoneだともっと高額になるケースが多いですね。ただし、会社によっては乗換時に端末を無料で提供してくれることもあります、スマホ本体の価格につきましては、乗換先の公式サイトでご確認ください。
docomoから格安simに乗り換えるにあたっての注意点は?
ここからは、格安simに乗り換えるにあたっての注意点についてお話しいたします。乗換手続きを始める前に必ずご確認ください。
SIMカードのサイズに注意!
SIMカードには、標準サイズ、microサイズ、nanoサイズの3種類があります。
現在スマートフォンで主に使用されているのは標準サイズ以外の2種類で、Androidではmicroサイズ、iPhoneではnanoサイズが主流です。
格安sim乗換時には、SIMカードのサイズを選ぶことになりますが、サイズを間違ってしまうとそれをスマホ本体にセットできませんので、注意が必要です。もし間違ってしまった場合には、手数料を支払ってサイズ変更をしなければなりません。
SIMカードはサイズ変換アダプタを使えば、nanoサイズをmicroサイズに、microサイズを標準サイズに変更することが可能ですので、サイズについてよくわからないという方は、nanoサイズを注文すると良いでしょう。
変換アダプタは数百円で購入できますので、費用もそれほどかかりません。
解約のタイミングに注意!
解約のタイミングによっては、解約金が発生する点にも注意が必要です。大手キャリアはいずれも「2年契約」を採用しており、更新月以外で解約を行うと、解約料が発生します。
現在ではその金額が1,000円とされていますが、docomoを契約したのが2019年9月以前で、古い料金プランが適用されている場合には、更新月以外の解約時に9,500円の解約料が発生します。
更新月や現在利用している料金プランの内容について何かわからないことがありましたら、docomoのサポートセンターに問い合わせてみてください。
ポイントは使い切ったほうがお得
docomoには、「dポイント」というポイントシステムが搭載されています。
このポイントは、商品購入の代金として使用したりすることができるものなのですが、解約すると当然残りのポイントは消失してしまいます。ですので、格安simに乗り換える前に、ポイントはすべて使い切ってしまった方が良いでしょう。
dポイントは全国のローソンやファミリーマート、マクドナルド、マツモトキヨシなどで使用することが可能です。
買い物の際にdポイント使用の旨を伝え、dポイントカードを提示するか、モバイルdポイントカード(アプリ)の画面を見せればOKです。
キャリアメールが使えなくなるので注意!
docomoなどの大手キャリアは、契約者全員のメールアドレスを配布しています。
解約するとこのメールアドレス、いわゆるキャリアメールが利用できなくなりますので、もしメールアドレスが必要だという方は、GmailやYahoo!メールのアドレスを取得しておくようにしてください。
また、家族や勤務先の人々との連絡手段としてキャリアメールを使用している場合には、メールアドレス変更のお知らせをあらかじめ全員に送付しておく必要があります。
キャリアメールが使用不可になる前に、新しいメールアドレスを伝えておきましょう。
格安simはキャリアスマホよりも通信速度が遅い?
当然のことではありますが、格安simとキャリアスマホだと、キャリアスマホの方が通信速度は速いです。
具体的には、キャリアスマホだとどの時間帯でも下り100Mbps程度の速度が出るのに対し、格安simはどんなに速くても下り平均50Mbps前後で、キャリアスマホの速度を上回ることはありません。
利用するサービスによっては、昼の12時台など、混雑する時間帯に著しく通信速度が落ちてしまうこともあります。
しかし、格安simの通信速度は「使えないほど遅い」というわけではありません。ただキャリアスマホの通信速度が速すぎるだけなのです。
Youtubeの高画質動画を見るのに必要な通信速度は3Mbpsから5Mbps程度なのですが、格安スマホでもそれくらいの通信速度は普通に出ます。
データサイズの大きなアプリをダウンロードしたりする場合には、キャリアスマホとの速度の差がはっきりと感じられるでしょうが、動画視聴やSNS利用のためにネットを利用している分には、速度の違いはほとんど感じられないでしょう。
要するに、快適にネットを使えるくらいの速度は出るということです。この点についてはあまり心配しなくても良いと思います。
超カンタン!docomoから格安simに乗り換えるまとめ
以上、docomoから格安simに乗り換える方法をご紹介いたしました。
面倒に感じられる乗換手続きですが、実際には簡単で、それほど時間を取るものでもありません。月々のスマホ料金を抑えたい方は、ぜひ格安simへの乗換を検討してみてください。